バス運転手の年収はどのくらい?より高収入を得るための働き方も紹介

運転が好きな方にとって、バスの運転手はやってみたい職業のうちの1つではないでしょうか?

しかし、どのくらいの年収があるのか気になりますよね。

本記事では、バス運転手の平均年収やバスの種類による給与の違い、より高い収入を得るためのコツなどを紹介します。

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ドライバージャーナルコラム編集部
配送・旅客ドライバー専門の求人サイトの「ドライバージャーナル」が運営する業界研究コラム「ドライバージャーナルコラム」の編集部です。ドライバー業界で働く際に必要な免許・資格から転職事情までありとあらゆる情報を発信しています。

目次

バス運転手の平均収入は?

バス運転手の平均年収は約400万円

バスの運転手の給料は、一般的には年齢やキャリアが上がるごとにアップしていきます。

平成4年度賃金構造基本統計調査によると、バス運転手の平均年収は3,987,100円、月収にすると293,300円となります。

ただ、平均と言えども地域や勤務先によって差があり、都心部や大手の会社であればあるほど高収入が得られる傾向にあります。

地域による年収の違い

バス運転手の平均年収は、地域によってどのくらいの差があるのでしょうか。

令和4年度では、バス運転手の平均年収が一番高かったのは、神奈川県の約501円で、もっとも低かった秋田県の約278万円との差を算出すると、約223万円の違いがあります。

このようなことから、働くエリアを選ぶことで随分年収が違うこと、エリアによっては平均年収の約399万円超えを目指すことも可能だということがわかります。

できるだけ収入を得たいと思うのであれば、働く地域を選ぶことは重要なポイントと言えるでしょう。

トラック・タクシー運転手の年収との比較

ドライバー業には、バス運転手の他にも、タクシー運転手、トラック運転手などさまざまな種類があります。

トラック運転手からバス運転手への転職をお考えの方、タクシー運転手とバス運転手のどちらを目指すか迷っている方など、就職・転職で悩んでいる方のために年収を比較してみましょう。

職種年収年間賞与
バス運転手3,987,100円467,500円
タクシー運転手3,613,300円84,100円
営業用貨物自動車運転者(大型車除く)4,379,400円421,800円
営業用大型貨物自動車運転者4,773,700円 376,900円

上記から、バス運転手は、トラック運転手ほどの平均年収ではないものの、タクシー運転手より約37万円ほど高い平均収入を得ていることがわかります。

タクシー運転手とバス運転手は、月収にすると両者とも約30万円ほどと同じくらいの数字です。

しかし、バス運転手は、ドライバーの職種の中でも年間賞与が多いことが特徴となっているため、結果的にタクシードライバーよりも平均年収が多くなっています。

バス運転手は公営と民間がある

バスには、公営と民間の2種類があります。

ここでは、公営のバス運転手と民間のバス運転手の違いを解説します。

  • 公営のバス運転手:都道府県や市町村が運営している都バス、市バスなどの路線バスの運転手
  • 民間のバス運転手:観光バス、貸切バス、高速バスなどの運転手や、都道府県の委託による民間バス会社運営の路線バスの運転手

公営のバス運転手は公務員扱いとなり、民間バス運転手よりも給料が高めの傾向にあります。

ただし、公務員といえど、正規社員ではなくパート、アルバイトとしての雇用の場合もあり、その場合は給与も異なってきます。

また、民間のバス運転手も、日中に勤務する場合と夜間に勤務する場合では、給与が大きくことなっており、夜間勤務の方が高給与です。

バス運転手の種類と特徴・給与

さきほどバス運転手には公営と民間の2種類があることを解説しましたが、ここでは、バス運転手の種類について見ていきましょう。

バス運転手には、路線バス運転手をはじめ、高速バス運転手、観光バス運転手などいくつかの種類があります。

それぞれ職種によって仕事内容や給与も異なっており、大きく分けて主に次の4種類があります。

  • 路線バス
  • 高速バス
  • 観光バス
  • 送迎バス

1つずつその特徴を見ていきましょう。

路線バス

路線バスは、バス停からバス停へと街中などを決められた時間で走っているバスです。

路線バスの特徴は次のとおりです。

  • 比較的短い距離の決められたルートを走行する
  • 地域住民への日常の移動手段としての役割を担っている
  • 運転手は乗客とのコミュニケーションが必要になるため接客スキルが求められる

給与

公営の路線バスであれば、一般的には、基本給や賞与、定期昇給などが保証されているため、比較的安定した収入を得られるでしょう。

ただ、民営の路線バスの場合には、バス会社の経営状況により給与が左右されるため、売り上げの低い会社であれば収入が不安定になることがあります。

高速バス

高速バスは、主に高速道路を使って、決められたルートで長距離を走ることが多いバスです。

高速バスの特徴は次のとおりです。

  • 運転技術だけでなく長距離を運転する忍耐力が必要
  • 夜間走行もあり比較的高収入
  • 長距離トラック経験者は転職しやすい
  • 路線バス乗務員としての3年以上の経験が必要

給与

夜間運行の「夜行バス」は、深夜手当がつくため他のバス運転手よりも給与が高くなります。

効率的に収入を得たい方は、深夜から早朝にかけて運行するバスの運転手がおすすめでしょう。

観光バス

観光バスは、団体のバスツアーや修学旅行など、主に観光目的の利用者の交通手段となるバスです。

観光バスの特徴は次のとおりです。

  • 決められたルートではなく利用者により異なった場所を走る
  • 働く地域によるが、繁忙期と閑散期がある
  • 運転手も旅行気分が楽しめる

給与

観光バスは、長距離のコースとなった場合に宿泊手当や遠征手当などがつくことがあります。

そうはいっても、最初から長距離を走るのは大変なことです。

県内の短距離からはじめ、徐々に距離を伸ばしていきましょう。

そうすることで収入アップが見込めます。

送迎バス

限定した場所で利用者の移動手段として活躍するのが送迎バスです。

介護施設や企業の社員送迎、習い事の送迎バスなどがそれにあたります。

送迎バスの特徴は次のとおりです。

  • 短時間労働で規則正しい生活ができる
  • 収入は他のバス運転手と比較して低めの傾向にある
  • 定年退職後の仕事として人気がある

給与

送迎バスの運転手は、特定の施設の専属ドライバーとして採用されることが多いため、安定した収入を得ることができます

また、固定給の他に、業績に応じた能率手当が付く場合があり、年収にすると比較的高い収入を得られる可能性があります。

バス運転手で高収入を得るには?

最初に述べたように、バス運転手の平均年収は約399万円です。

それ以上に高収入を得たいのであれば、いくつかのポイントを押さえた働き方をすることが必要です。

ポイントは次の3つです。

  • バス会社の規模
  • 稼働する地域
  • 運行時間帯

1つずつ詳しく見ていきましょう。

バス会社の規模

まず、バス会社を選ぶ際には、できるだけ大手で都市部にある会社を選びましょう。

地方にある小規模な会社と比較して、給与や待遇がよい傾向にあります。

研修制度が充実していたり昇給・昇格の機会もあるため、スキルを磨きながらステップアップでき、やりがいにも繋がるでしょう。

稼働する地域

前半でも述べましたが、バス運転手の平均年収は都道府県、地域によって大きな差があります。

自宅からの通勤時間が気にならなければ、平均年収の高い地域を含むバス会社を選ぶとよいでしょう。

運行時間帯

勤務する運行時間帯も大きなポイントです。

夜間運行、長距離運行を担当することで、より高い収入を得ることができます。

深夜〜早朝の時間帯の勤務には手当がつくため、日中に同じ時間数を働くよりも効率よく働けます。

さらに、都道府県をまたいで走行する長距離運転を担当することで、遠征手当も支給され、より高収入を得られるでしょう。

バス運転手は働き方を工夫すれば高年収を目指せる!

いかがでしたか?

バス運転手の平均年収やバスの種類による給与の違い、より高収入を得るためのコツなどを紹介しました。

本記事のポイントをまとめると次のとおりです。

  • 平成4年度賃金構造基本統計調査によると、バス運転手の平均年収は3,987,100円、月収にすると293,300円である
  • バス運転手の平均年収は、都心部や大手の会社であればあるほど高い傾向にある
  • バス運転手の平均年収は、トラック運転手の平均年収よりも低い
  • タクシー運転手と比較すると、バス運転手の平均年収は高い
  • タクシー運転手とバス運転手の月給は同程度だが、バス運転手は年間賞与が多い
  • バス運転手には公営と民間の2種類がある
  • 公営のバス運転手は民間のバス運転手よりも給与が高い傾向にある
  • バス運転手には「路線バス」「高速バス」「観光バス」「送迎バス」の4種類がある
  • 夜間運行、長距離走行のコースのバス運転手を担当することで効率よく収入が得られる
  • 大手バス会社、都心部にある会社を選ぶことで高年収を得やすい

バス運転手の職業で高年収を目指すのであれば、バス会社選びから働くエリア、時間帯、距離など、自分の体力や素質も含めてバランスを考えて選びましょう!

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