タクシードライバーになるには?未経験でも安心の資格・研修・費用まとめ

「タクシードライバーに興味はあるけれど、資格や費用、働き方が分からず不安…」「未経験でも大丈夫?」そんな悩みを抱えていませんか。

実は、タクシー業界では未経験から始める人が多く、会社のサポートで免許取得や研修を受けられる体制が整っています。

この記事では、タクシードライバーになるために必要な資格・研修内容・費用の目安をわかりやすく解説します。

本記事でわかること

  • タクシードライバーになるために必要な免許と取得方法
  • タクシードライバーの働き方・勤務体系・収入
  • タクシードライバーとして働くための会社選びのポイント
この記事を書いた人

ドライバージャーナルコラム編集部
配送・旅客ドライバー専門の求人サイトの「ドライバージャーナル」が運営する業界研究コラム「ドライバージャーナルコラム」の編集部です。ドライバー業界で働く際に必要な免許・資格から転職事情までありとあらゆる情報を発信しています。

目次

タクシードライバーになるために必要な免許

タクシードライバーになるために必要な免許

タクシードライバーになるには、普通自動車第二種免許が必要です。また、一部の地域や会社では、道や地名の理解を確認する地理研修や効果測定(テスト)が行われることもあります。


ここでは、タクシードライバーを目指す人が知っておきたい資格・免許について、わかりやすく紹介します。

普通自動車第二種免許の取得

タクシードライバーとして働くには、普通自動車第二種免許取得が必須です。この免許は旅客運送を行うための特別な資格で、安全運転への理解と高い運転技術が求められます。

第二種免許を受けるには、通常「普通自動車第一種免許を取得してから3年以上の運転経験があり、21歳以上」であることが必要です。

ただし、受験資格特例教習を修了すれば、この条件が緩和され、「普通免許を取得してから1年以上で、19歳以上」でも第二種免許を受験できるようになります。

地理試験廃止後、社内研修・効果測定(テスト)が行われることも

国土交通省は、令和6年2月29日付の国土交通省令第15号により、「タクシー業務適正化特別措置法施行規則」を改正し、地理試験を廃止しました。

この改正方針は、国土交通省の審議会資料「交通政策審議会 陸上交通分科会 自動車部会 中間とりまとめ」でも示されており、東京・神奈川・大阪などの特定地域での地理試験廃止は、カーナビ普及により地理試験の必要性が低下したことを根拠としています。

そのため、廃止によって参入ハードルが下がり、これからタクシードライバーを目指す人にとって大きな追い風となっています。

ただし、効率的なサービス提供には地理の理解が依然として欠かせません。地理試験がなくなった現在でも、一部のタクシー会社では独自の地理研修や効果測定(テスト)を実施しています。

普通自動車第二種運転免許の取得方法

普通自動車第二種運転免許の取得方法

タクシードライバーとして働くには、「普通自動車第二種免許」の取得が必須です。

ここでは、受験資格から試験内容まで、取得の流れをわかりやすく紹介します。

受験資格

普通自動車第二種免許を受験するには、以下の条件を満たす必要があります。

年齢要件:満21歳以上
運転経験:普通自動車第一種免許(または準中型・中型・大型免許など)を取得してから、通算3年以上の運転経験が必要です(免許停止期間を除く)。

ただし、特例教習(指定自動車教習所で実施)を修了している場合は、条件が緩和され、19歳以上かつ運転経験1年以上でも受験が可能です。

また、視力・深視力・聴力などの適性条件も設けられています。

普通自動車第二種免許は、タクシーやバスなどの旅客輸送を行うための免許であり、安全運転技術と高い職業意識が求められます。

学科試験

普通自動車第二種免許の学科試験では、交通ルールに加えて、警視庁が公表している「学科試験の出題形式、出題範囲及び出題基準等について」に基づいており、旅客輸送に必要な知識や、安全運転に関する高度な内容が問われます。

試験内容
合格基準:100点満点中90点以上
問題数:95問(文章問題90問、イラスト問題5問)
配点:文章問題1点、イラスト問題2点(計100点)
試験時間:50分

出題形式はすべて〇×形式のマークシート方式です。

一種免許よりも難易度は高めですが、出題範囲を理解して効率的に学習すれば、十分に合格を目指すことができます。

技能試験

普通自動車第二種免許の技能試験では、安全かつ正確に旅客を運ぶ運転技術が求められます。

試験は「場内」と「路上」で実施され、それぞれの項目で運転技術と安全確認の徹底が評価されます。

試験内容
場内試験:鋭角コース、方向変換、縦列駐車などを行い、車両感覚と操作技術を確認します。
路上試験:実際の交通環境での走行を通じて、安全確認、標識理解、乗客を意識した丁寧な運転が評価されます。

合格基準
減点方式で採点され、90点以上が合格です。ただし、信号無視や安全確認不足などの重大な違反は即不合格となるため注意が必要です。

また、指定自動車教習所を卒業した場合は技能試験が免除され、適性試験と学科試験に合格するだけで免許を取得できます。

普通自動車第二種運転免許の取得はどのくらいの費用と期間がかかる?

タクシードライバーになるために必要な「普通自動車第二種免許」は、取得方法によって費用や期間が異なります。

ここでは、取得方法ごとに分けて紹介します。

教習所で取得する

普通二種免許を教習所で取得する場合、費用は20万〜30万円前後、期間は最短で2週間〜1か月程度が一般的です。

教習所で学科・技能教習を修了し、卒業検定および運転免許センターでの学科試験に合格すると、正式に免許が交付されます。

短期集中コースや合宿を実施している教習所も多く、ライフスタイルに合わせて効率的に免許を取得することが可能です。

さらに、指定自動車教習所で取得する場合は、技能試験が免除されるため、よりスムーズに免許を取得できます。

免許センターで一発試験に合格する

普通自動車第二種免許は、教習所を経由せずに免許センターで直接受験する「一発試験」でも取得可能です。

一発試験では、教習所で学ぶ学科・技能の両方を一度に試験として受ける形となり、難易度は高めです。

  • メリット:教習所に通う時間や費用を節約できる。
  • デメリット:合格率は低く、技能・学科ともに高いレベルが求められる。

一発試験は難易度が高いため、十分な運転練習と経験を積み、試験コースに慣れてから挑戦することが大切です。

タクシー会社で取得する

タクシー会社に入社してから普通二種免許を取得する場合、会社が費用を負担する「免許取得支援制度」を利用できます。

この制度は、未経験からタクシードライバーを目指す人に特に人気があり、経済的な負担を抑えながら必要な資格を取得できるのが特徴です。

多くのタクシー会社では、免許取得後の研修や実地指導も充実しており、初心者でも安心してスタートできます。

タクシードライバーになるためのステップ

タクシードライバーになるためのステップ

タクシードライバーとして働くためには、普通自動車第二種免許の取得や会社での研修など、いくつかの段階を踏む必要があります。

ここでは、未経験からタクシードライバーとしてデビューするまでの一般的な流れをわかりやすく紹介します。

ステップ1:タクシー会社に応募

まずは、自分の希望や働き方に合ったタクシー会社へ応募します。

応募は、ドライバージャーナルなどの求人サイトや、タクシー会社の公式採用ページから行えます。

ステップ2:普通自動車第二種免許を取得

タクシーの営業には普通自動車第二種免許が必要です。教習所や会社の二種免許取得支援制度を利用して取得します。

二種免許は旅客を安全に運ぶための高い運転技術と知識が求められます。

ステップ3:社内研修をうける

免許取得後は、タクシー会社での社内研修に参加します。

接客マナーやメーター操作、無線機の使い方、営業区域のルールなど、実務に直結する内容を学びます。未経験者でも安心してスタートできるよう、研修期間は1〜2週間程度設けられているのが一般的です。

ステップ4:地理・ルートの習得

営業エリア内の主要道路や施設、交通ルールをしっかりと把握します。東京・神奈川・大阪では、令和6年2月の法改正により地理試験が廃止されましたが、実務でのルート把握は欠かせません。

カーナビの活用が進んでいるとはいえ、効率よく走行するためには地理知識も重要です。

ステップ5:タクシードライバーとしてデビューする

研修と準備を終えたら、いよいよタクシードライバーとして独り立ちです。最初のうちは先輩ドライバーの同乗指導を受けながら経験を積み、徐々に営業エリアを広げていきます。

安全運転と丁寧な接客を心がけることで、リピーターや指名客も増えていきます。

タクシードライバーの1日の仕事の流れ

タクシードライバーの1日の仕事の流れ

ここでは、タクシードライバーの1日の仕事の流れを詳しく解説します。

乗務前の点検から営業、休憩、帰庫までを具体的に見ていきましょう。

出勤・点呼
アルコールチェックや体調確認を行い、運行管理者から注意事項の共有を受けます。
その後、車両の外装・内装点検をして出庫準備をします。

乗務開始(営業)
流し営業、駅や商業施設での待機、無線配車・アプリ配車などを組み合わせて営業します。
地域や時間帯によって乗車需要が変わるため、効率よく動く判断力が求められます。

休憩
法律に基づき、適切な休憩を確保します。
食事や仮眠などでリフレッシュしながら安全運転を維持します。

終了点(帰庫)
営業を終えて会社に戻り、売上を精算します。
忘れ物確認や車内清掃も行います。

点呼・退勤
乗務報告を行い、問題点や出来事を共有します。
その後、退勤となります。

タクシードライバーの1日は、法律に基づく休憩の確保や、無線配車・アプリ配車の活用など、安全運転と質の高いサービスを支える仕組みがしっかり整えられています。

タクシードライバーの年収と給与保証について

タクシードライバーの年収と給与保証について

タクシードライバーの収入は、勤務形態や地域、会社の制度によって大きく異なります。

ここでは、全国の平均年収や給与体系の特徴、未経験者を対象とした「給与保証制度」について詳しく紹介します。

タクシードライバーの平均年収

一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「令和6年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」によると、タクシードライバーの平均年収は 418万9,900円 です。

また、女性タクシー運転者の平均年収は400万4,300円 と、全産業の女性労働者399万6,500円よりも7,800円高くなっており、女性ドライバーの活躍が目立っています。

タクシードライバーは、地域や勤務形態による差はあるものの、安定した収入が見込める職業です。タクシー業界は男女の給与差が小さく、ライフスタイルに合わせて働きやすい職種として注目されています。

新人の給与保証について

タクシー会社の中には、未経験者が安心してスタートできるように「給与保証制度」を導入している企業もあります。

この制度は、入社後の一定期間、売上に関係なく固定の給与が支給される仕組みです。

乗務に慣れるまでの間も安定した収入が得られるため、生活の心配をせずに運転技術や接客スキルを身につけることができます。

給与保証がある会社を選ぶことで、未経験者でも安心して新しいキャリアをスタートできるでしょう。

タクシー会社を選ぶときに見るべきポイント

タクシー会社を選ぶときに見るべきポイント

タクシードライバーとして働く際は、会社選びがとても重要です。同じタクシー業界でも、研修制度や給与体系、勤務条件は会社によって大きく異なります。

未経験から安心してスタートするためにも、次のポイントをしっかり確認しておきましょう。

研修やサポート体制が充実しているか

未経験者がタクシードライバーとして安心してスタートするためには、入社後の研修内容やサポート体制が非常に重要です。

多くのタクシー会社では、地理の知識や接客マナー、運転技術などを丁寧に指導する充実した研修プログラムを用意しています。

研修期間中は、分からないことや不安な点を気軽に相談できる環境が整っており、安心して業務を習得できます。

未経験者への手厚い研修とフォロー体制が整っている会社を選ぶことで、スムーズにタクシードライバーとしての第一歩を踏み出せるでしょう。

給与体系をしっかり確認する

給与体系をしっかり確認することは、タクシードライバーとして安定したキャリアを築く上で非常に重要です。

タクシー業界では、会社によって給与体系が異なり、主に「A型賃金」「B型賃金」「AB型賃金」といった形が採用されています。

  • A型賃金:固定給に歩合が上乗せされる給与形態。安定した収入を得やすく、未経験者でも安心して働けます。
  • B型賃金:完全歩合制で、売上がそのまま収入に反映される仕組み。努力次第で高収入を目指せます。
  • AB型賃金:A型とB型の中間的な仕組みで、一定の固定給に加えて歩合給が支給されます。安定性と成果報酬のバランスが取れた形です。

それぞれの特徴を理解し、自分の働き方に合った給与体系を選ぶことが大切です。

勤務時間の条件を把握する

タクシードライバーの勤務形態には、「隔日勤務」「日勤」「夜勤」などがあります。

以下にそれぞれの特徴を紹介します。

  • 隔日勤務:1回の勤務が約20時間で、その後は丸1日休みとなります。月の出勤日数は11~13日程度で、残りの日は休日となるため、プライベートの時間を確保しやすいです。
  • 日勤:日勤は朝から夕方までの勤務です。生活リズムを整えやすく、家庭や育児と両立しやすいため、女性ドライバーにも人気の働き方です。
  • 夜勤:夕方から翌朝にかけて働くスタイルです。深夜の利用客が多い都市部で高収入を狙いやすく、昼間の時間を確保したい人にも向いています。

自分にとって働きやすい勤務形態を選ぶことで、無理なく安心して働き続けることができます。

休日の柔軟性をチェックする

タクシー運転手の休日制度は柔軟性が高く、シフト希望制を導入している会社も多いため、家庭と仕事を両立したい方にも向いています。

ただし制度は会社によって異なるため、「勤務形態ごとの年間休日」「シフトの柔軟性や調整のしやすさ」などを、事前に確認しておきましょう。

あとで「思っていた働き方と違った」とならないためにも、応募前のチェックが大切です。

タクシードライバーになるためのよくある質問

タクシードライバーになるためのよくある質問

タクシードライバーを目指す方からよく寄せられる疑問や不安をまとめました。

ここでは、資格の取得方法や勤務形態、収入面など、タクシードライバーとして働くうえで気になるポイントをわかりやすく解説します。

これからタクシー業界への転職や就職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

研修期間はどのくらいですか?

研修期間は、タクシー会社によって異なりますが、一般的には2週間〜1か月程度です。この期間中に、接客マナーや安全運転、法令、地理などの基礎知識を学びます。

未経験者でも安心して学べるよう、実技や同乗指導を含む丁寧な研修が行われます。

研修を修了すると、タクシードライバーとして乗務を開始できます。

女性は活躍できますか?

タクシー業界では、女性ドライバーの活躍が年々広がっています。固定シフトや日勤勤務など、家庭や育児と両立しやすい働き方ができる環境が整いつつあります。

女性専用タクシーやドライバー指名制度の導入など、利用者ニーズに応じた新しいサービスも拡大中です。

女性ドライバーの増加は業界全体のサービス向上にもつながっており、今後の発展が期待されています。

事故を起こした場合はどうなりますか?

多くのタクシー会社では、事故補償制度を設けており、万が一事故が発生しても会社が賠償責任を担うのが一般的です。

ほとんどの会社は自動車保険に加入しており、修理費や損害賠償の多くは保険でカバーされます。


求人に応募する際は、事故補償制度の内容(自己負担の有無や金額、休業補償の有無など)を事前に確認しておくことが大切です。

泥酔したお客様が乗車した場合はどうすればいいですか?

泥酔したお客様が乗車した際は、まず安全を最優先に対応することが大切です。

お客様が自力で座れないほど酔っている場合や、嘔吐・暴言などの危険行為が見られる場合は、道路運送法第13条に基づき、乗車をお断りすることが認められています。


また、トラブルが発生した際は、速やかに会社へ連絡し、指示を仰ぐことが重要です。

近年では、泥酔客への対応マニュアルやサポート体制を整えているタクシー会社も増えています。

副業として働くことは可能ですか?

まずは、本業の勤務先で副業が許可されているかを確認することが大切です。

また、タクシー会社によっては副業ドライバーを受け入れていない場合もあるため、応募や面接の際に事前に相談しておきましょう。

タクシードライバーは長く働けるやりがいのある仕事

タクシードライバーは、年齢を重ねても続けられる安定した仕事であり、地域の人々の生活を支えるやりがいのある職業です。

未経験からでも資格取得や研修を通じてしっかりスキルを身につけられるため、安心してスタートできます。

働き方の自由度も高く、自分のペースで長く活躍できるのが大きな魅力です。

これから新しいキャリアを考えている方は、タクシードライバーとして新しい可能性を広げてみましょう。

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