大型特殊免許の取得費用とメリットとは?補助金を活用して取得する方法も紹介!

大型特殊免許は、特殊な大型車両を公道で運転するために必要な免許です。 取得することで、農業機械や工事現場で使われる特殊車両、除雪車など、 普通免許では運転できない車両を操作できるようになります。 免許取得後は、こうした仕事に従事することで収入を増やすことが期待でき、 キャリアの幅を広げる選択肢の一つとして考えられています。


本コラムでは大型特殊免許の取得費用を安くする方法・取得のメリット・短期間で取得する方法などを解説いたします。

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ドライバージャーナルコラム編集部
配送・旅客ドライバー専門の求人サイトの「ドライバージャーナル」が運営する業界研究コラム「ドライバージャーナルコラム」の編集部です。ドライバー業界で働く際に必要な免許・資格から転職事情までありとあらゆる情報を発信しています。

目次

大型特殊免許の取得費用と取得方法

大型特殊免許の取得費用は、地域、通う教習所等によって異なりますが、 一般的には10万円から20万円程度が相場です。 費用は受講時間や講習内容により変動します。主な取得方法は以下の3つです。

  • 自動車教習所で取得
  • 合宿免許で取得
  • 一発試験で取得

すでに普通免許を持っている場合は教習時間が短縮され、費用も抑えられる傾向があります。一方、普通免許を持っていない場合は学科試験の受講が必要となり、費用は割高になるでしょう。

それぞれの費用相場・メリットデメリットを以降で詳しく紹介します。

自動車教習所で取得(普通免許有:約10~15万円・免許なし:約17~22万円)

自動車教習所に通って段階的に技術を身につける方法です。下記が免許取得の費用相場となります。

  • 普通免許取得済みの場合で約10~15万円程度
  • 普通免許ナシの場合で約20万円程度

教習所は自分のスケジュールに合わせて通えるため、働きながらでも免許を取得しやすい点が大きなメリットです。一方で、他の取得方法に比べて期間が長くなる傾向があります。そのため、短期間で取得したい方は、他の方法との比較も検討すると良いでしょう。

合宿免許で取得(普通免許有:約10~13万円・免許なし:約15~20万円)

短期間で集中的に学び、短い期間で取得できる方法です。下記が免許取得の費用相場となります。

  • 普通免許取得済みの場合で約10~13万円程度
  • 普通免許ナシの場合で約15~20万円程度


多くの合宿プランでは、宿泊費込みでお得なパッケージが提供されており、短期で数日間で免許が取得できるので時間を有効に使いたい方におすすめです。

普通免許を持っている場合、6時間(1日2時間)の教習と卒業検定で免許取得が可能なので、最短4日で免許が取得可能です。教習以外の空いた時間は観光などに充てられるのでリフレッシュもできます。

一発試験で取得(6,100円 ※一回で合格の場合)

一発試験は教習所に通わず、直接運転免許試験場で試験を受ける方法です。1回で合格できれば6,100円で免許取得ができるため、教習費用を大幅に抑えられます。最も費用を抑えたい方には有効な手段ですが、試験の合格率は低いため、十分な準備が必要です。

大型特殊免許取得の補助金制度!自治体や教育訓練給付制度の紹介

大型特殊免許 費用 補助金については、職業訓練の一環として免許取得を支援している自治体や、特定のプログラムが提供されることがあります。特に、仕事上で大型特殊免許が必要になる場合、補助金や助成金を利用することで、費用の一部をカバーできることもあります。 こうした制度を活用すれば、免許取得にかかる負担を大幅に減らすことが可能です。

自治体の補助金事例(2024年度)

補助金を提供している自治体の一部例は以下の通りです。※下記以外にも補助金制度がある場合があります。

上記は補助金を出している一部の例です。その他の自治体でも補助金制度のある自治体がありますのでお住まいの自治体や教習所に問い合わせてみると良いでしょう。

教育訓練給付制度(2024年度)

2024年11月現在、全国で使える大型特殊免許を取得する際に使える補助金制度です。 条件により受講費用の20%(上限10万円)~50%(上限25万円)を受ける事が可能です!
※教育訓練給付制度について詳しくは厚生労働省のページをご確認ください。

大型特殊免許で運転できる車両

大型特殊免許は、トラクターやショベルカー、除雪車などの特殊な構造を持つ大型車両を公道で運転するために必要な免許です。この免許を取得することで、特定の業務に使用される特殊車両を運転できるようになり、建設業や農業、物流業など幅広い分野で活躍の場が広がります。

この章では大型特殊免許で運転できる車両の種類と主な車両を紹介します。

大型特殊免許で運転できる車両の種類

大型特殊免許を取得することで運転できる車両は大型特殊自動車小型特殊自動車原動機付自転車の3種類です。

原動機付自転車小型特殊大型特殊
総排気量50cc以下
(または定格出力0.60kW以下)
二輪車、または特定の三輪車を
指します。
全長4.7m以下全長12m以下
全幅1.7m以下全幅2.5m以下
車高2.0m以下車高3.8m以下
時速15km以下制限なし ※自主規制

大型特殊免許で運転できる車両は特殊自動車や原動機付自転車のみとなります。普通自動車、大型自動車などは大型特殊免許のみでは運転することはできず別途、大型免許等の取得が必要です

大型特殊車両で運転できる主な車両

以下の車両は、大型特殊免許を取得すると運転できる代表的な車両です。それぞれの車両は、特定の作業に役立ち、特殊なスキルを持った運転手として差別化を図ることができます。

車両名使用場所・目的イラスト(例)
フォークリフト工場や倉庫で荷物を運搬
ホイールローダー工事現場で土砂や資材を運搬
ロードローラー舗装工事で道路の仕上げ
除雪車雪の多い地域で雪かき作業
農耕車トラクターなど農作業

※実際に作業するには別途、各車両ごとの「作業免許」の取得が必要となります。

大型特殊免許でキャリアアップを目指そう!

大型特殊免許の取得は、費用や時間がかかりますが、取得後には運転できる車両の幅が広がり、 より高収入の仕事に就く可能性が高まります。 費用を抑えたい場合は補助金制度や合宿免許を活用することで、負担を減らすことも可能です。

ぜひ、自分のキャリアアップのために大型特殊免許取得を検討してみてください。

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