ルート配送の仕事は楽?きつい?仕事内容や働くメリット・デメリットをご紹介!
近年、オンライン通販や宅配サービスを利用する人が増えたことで、配送ドライバーの需要は高くなっています。ドライバーと一口に言ってもさまざまなお仕事がありますが、その中でもルート配送は、決まったルートを運転し、取引先や契約している個人宅などの決まった相手に荷物を届けるお仕事です。 とくにルートなどの指定がなく、依頼状況により日々の届け先が異なる宅配業者とは働き方が異なります。
本記事では、ルート配送の仕事内容や必要な資格、働くメリットやデメリットなどを解説します。
ドライバージャーナルコラム編集部
配送・旅客ドライバー専門の求人サイトの「ドライバージャーナル」が運営する業界研究コラム「ドライバージャーナルコラム」の編集部です。ドライバー業界で働く際に必要な免許・資格から転職事情までありとあらゆる情報を発信しています。
ルート配送の仕事とは?まずは具体的な仕事内容をチェック!
ルート配送とは、指定された日時とルートで、あらかじめ決められた店舗や施設などに車両で荷物を配送するお仕事です。配送先では荷下ろし・台車などを使った搬入に加え、空いた容器やコンテナの回収作業も同時に行います。配送時間の指定によっては、早朝や夜間の配送もあります。
以下に、ルート配送で行われている業務例を挙げてみましょう。
- コンビニやスーパーへの商品配送
- 飲食店への食材の配送
- クリーニング店での衣類集荷や配送
- 自動販売機の巡回や商品補充
- 工場で製造した製品を物流倉庫へ送る配送
- 物流倉庫から量販店などに届ける配送
ここで挙げたほかにも、ルート配送にはさまざまな種類のお仕事があります。
ルート配送の1日の流れ
ルート配送のお仕事は、実際にどのような流れで行われているのでしょうか。
- 車両の点検、乗車員点呼、ルート状況チェック、健康状態とアルコールチェック
- 配送物の個数チェック、配送先ごとのコンテナに分けて積み込む
- 各配送先へのお届け。荷物を降ろして台車などで搬入
- 配送先の担当者からサインをもらい、空き箱などの回収物を受け取ってトラックに積む
- 決まった配送先の分だけ3と4を繰り返し、すべて回り終えたら配送センターに戻る
- 業務報告・日報記入をし、その日の勤務は終了
あくまで勤務例ではありますが、こちらが基本の流れとなります。
ルート配送の仕事に必要な免許
ルート配送のお仕事に特別な免許は必要ありません。しかし使用する車両やサイズによって、必要となる免許があります。詳しく見ていきましょう。
普通自動車免許
最大積載量2.0トン未満の軽バンや軽トラックを運転する業務は、普通自動車免許だけで従事できます。比較的小さくて軽い荷物の配送となるので、初心者向けといえるでしょう。
準中型自動車免許
宅配やコンビニ・クリーニング店などの配送の際に最大積載量2.0t~4.5t未満の小型トラックの運転をすることがあります。この場合は、準中型自動車免許が必要となります。
中型自動車免許
中距離や近距離の配送で幅広く使われる最大積載量6.5tまでの中型トラックの運転に必要な免許です。
大型自動車免許
センター間輸送などに使われる最大積載量6.5t以上の大型トラックや産業廃棄物のルート収集運搬用のトラックなどを運転するのに必要な免許です。
先ほど挙げたとおり、ルート配送のお仕事はたくさんの種類がありますが、最低でも普通自動車免許さえあれば従事できる配送業務もあります。 希望の求人を見つけたら、まずは必要な免許を確認してみてください。
ルート配送の仕事のメリット4選!向いている人の特徴とは?
ルート配送のお仕事のメリットには、どのようなものがあるでしょうか。4つのポイントをまとめてみました。
1.仕事内容を覚えやすい
ルート配送はでは、あらかじめ決められたルートを配送するので、続けていれば道順や配送先の手続きなどはすぐに覚えられます。そのため、配送業務の未経験者にとっては始めやすいお仕事です。
また、業務内容はトラックの運転や荷物の積み下ろしが主となります。セールスドライバーのように配送と並行して営業活動は行いませんし、売上ノルマを課せられることは基本的にありません。
2.労働時間が固定されている
ルート配送のお仕事は、1日の労働時間が固定されているのでワークライフバランスを保ちやすいのが特徴です。また、納入先と時間帯が決められているので、残業・長時間労働を避けられますし、仮に残業が発生したとしても退勤時間の予測がしやすいこともポイントです。仕事とプライベートを両立させたい方におすすめのお仕事となります。
3.人間関係のトラブルが少ない
ルート配送は普通車や準中型車を使用することも多く、基本的に同乗者がおらず一人で行う業務になるので、人間関係のトラブルは少ないです。仕事を続けていると顔なじみのクライアントもできるので、コミュニケーションも自然と円滑になっていくところがメリットといえるでしょう。
4.金銭面が安定する
ルート配送の仕事は歩合的な要素がないので、月々の収入が大幅に変動することがありません。毎月確実な固定給で安定した収入が得られるところがポイントです。
ルート配送の仕事のデメリット4選!「やめとけ」と言われる理由とは?
配送の仕事は「きつい」というイメージを持たれがちで、「やめとけ」と言われることも少なくありません。転職後のミスマッチを防ぐために、デメリットについても知っておきましょう。
1.仕事が単調になりがち
ルート配送の仕事は基本的にルーティンワークです。繁忙期で業務量が変動する可能性はありますが、同じ荷物を同じルートで運び、同じ配送先に届けるので日々の変化は感じにくいでしょう。仕事をする中で変化を求めている人にとっては向かないかもしれません。
2.事故のリスクがある
上記のとおり、ルート配送の仕事は性質上単調なものになりがちです。同じことを繰り返していると注意力が散漫になり、事故のリスクが高まります。また、道路が混雑していると「時間通りに配達しなければ……」といった焦りが生じるので注意が必要です。
3.早朝や深夜配送がある
コンビニのルート配送など、担当の配送先によっては早朝・深夜の納品があり、業務開始時間がそれに合わせたスケジュールになります。はじめのうちは生活リズムを整えるのに苦労することがあるかもしれません。
4.収入がアップしにくい
ルート配送の仕事は安定した収入が見込める半面、歩合給が支給されるケースはほとんどありません。決まった給料はもらえるが、それ以外の手当はほかのドライバーより少なく、収入がアップしにくい点がデメリットです。収入アップを目指したい方は大型車での配送にチャレンジしてみるのも手段のひとつです。
ルート配送の仕事ってどんな感じ?Q&Aで実際の声をきいてみよう
ここからは、実際にルート配送スタッフとして働いている方の体験談をQ&A形式で見てみましょう。
- ルート配送は「やめとけ」と言われました。やっぱり体力がないときついですか?
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積み下ろしがあるので力仕事はあります。重いものも扱うことがあるので慣れるまでは体力的にきついこともありました。落として壊したら賠償のおそれもあるので、荷物は慎重に扱うことが鉄則。体力に自信がない方は宅配弁当やコープなどの配送が向いているかもしれません。(30代女性)
- ルート配送スタッフとして働く上で大切なことは何ですか?
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回るお客様ごとに納品時間や場所、トラックの停める位置や伝票処理の仕方などいわゆる「お約束」があります。とにかくしっかりメモをとること。ルート配送は1人業務なので、誰かに聞かなくてもいつでも見返せるようにすることが大切です。分からなくなったときは「自分の判断」は絶対NG。素直にもう一度聞きましょう。(40代男性)
- ルート配送の仕事のやりがいは何ですか?
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運転が好きであれば、あまり頭を悩まさずに決まったルートを走れるのが良いところです。自分を待ってくれているお客様が居る仕事は楽しいし、頼られていることでモチベーションも上がります。(20代男性)
本記事のまとめ!ルート配送の仕事を知り、転職先の幅を広げよう
ここまでルート配送の仕事内容や必要な資格、働くメリットやデメリットなどを紹介してきました。 ルート配送は、決まったルートを走り固定の配送先に荷物を届けるお仕事です。
単調なルーティンワークとも思われるかもしれませんが、お客様との信頼関係が徐々に構築できるやりがいがあります。また、ルート配送は取扱う品目が多岐にわたり、普通自動車免許から従事できるお仕事なので未経験の方でも幅広い選択肢があります。
自分に合ったルート配送のお仕事を、ぜひドライバージャーナルで見つけてみてください。
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